• マンション内で空き巣が多発しているという回覧板がきた。マンションって人の出入りも激しいし、10年くらい前まではそんな物騒な話を一度も聞いたことがないくらい平和なマンションだったので、その回覧板を見て何だか悲しい気持ちになった。うちは父と弟と私が会社勤めで、母も昼間はパートに出ているため、日中は留守にすることが多い。何かあってからでは遅いからと、今まで使っていたシリンダー錠からディンプルキーに替えることにした。

    とは言っても今まで一度もカギの交換なんてしたことがなかったので、まず誰に何を頼めばいいのかわからない。とりあえずネットで探し、うちの近辺で一番価格の安い業者を見つけてそこにお願いすることにした。そこでさっそく鍵を付け替えたのだが、そのとき学んだことが三つある。

    一つ目は、価格で業者を選ぶべきではないということだ。付け替えなんて、業者さんならどこでも普通にできるでしょ、なんて思っていたけれど、私たちが頼んで業者さんは鍵のプロというよりも便利屋さんに毛が生えたくらいの技術で、付け替えるのに何時間もかかってしまい辟易してしまったからだ。

    二つ目は、複数の鍵を、業者を変えてつけるべきだということだ。疑うのは悲しいけれど、頼んだ業者が信頼できるとは限らない。つけてもらった鍵を業者が悪用しないとも限らないからだ。

    三つ目は、一番の防犯対策は最新の鍵にすることでも補助錠をつけることでもない。近所の人とコミュニケーションを取ることだ。10年前までは近所の人たちとよくコミュニケーションを取っていたのだが、周囲の人たちの顔ぶれが変わってしまい、最近ではすっかり挨拶さえしない人も増えている。億劫でも挨拶くらいは積極的に交わし、お互いの顔を覚えること、それが何よりも防犯には大事なことだと思う。

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