• 一昔前、同じような間取りの部屋が集まっている集合住宅は「団地」と呼ばれ、一時期「中流家庭」という言葉と共に社会的なスタンダードとして持てはやされましたそうです。
    私もテレビの特番でしかこういう方面の知識はありませんが、何でも当時は今よりも更に住宅事情が悪く、4人以上の家族が六畳間に集まって寝ることも少なくなかったのだとか。そのため、体が比較的大きなお父さんたちは、自分以外の家族が寝るスペースを確保するために足を伸ばして眠ることも出来なかったそうです。
    それに比べて生活空間に余裕があったのは、やはり「一戸建て」住宅です。特に地価の高い東京では、親の代から土地・家屋を譲られていないと難しかったと思いますが、その前提条件さえ整えば余裕のある敷地を活かして家族全員が個別の部屋で眠ることが可能だったとか。

    また、これらの一戸建て住宅は「庭」を持っていることも多かったとのことですが、そこには普段使わないような道具を収納しておく「物置」がよく設置されていたそうです。
    実は私の実家も先に述べたような、先祖代々の土地に住宅を建てているパターンで、定番の物置も当然庭の片隅に置かれています。そこには、やはり日常的に扱わない色々な道具がしまわれているのですが、先日、ちょっとした事件が起こったのです。
    何と、父が趣味の釣りに行こうとして、この物置から道具を出そうとしたところ、鍵を紛失してしまっていることに気が付いたらしいのです。家の中や、万が一と思って物置周辺の庭も捜索しましたがとうとう見つかりませんでした。

    結局、この日の父の釣りはお流れになり、庭の物置も鍵業者に来てもらって合鍵を作ってもらうことに。
    一戸建て土地に余裕があるから設置された物置も、こうなっては単に場所をとっているだけのオブジェです。私は、「やはり鍵の管理くらいしっかりしないとねぇ」と、改めて感じたのでした。

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