• 先日母から電話があった。声のトーンがいつもと違って興奮気味だったので、何かあったなと嫌な予感がした。聞けば母の姉、つまり私の伯母が振り込め詐欺に遭ってしまい、200万円の被害が出たとのことだった。えぇ、まさか、あの伯母が!?嘘でしょ、絶対にあり得ない!私が極端に驚いたのにも訳がある。伯母は普段から疑い深く、親族である私たちにでさえ心を許さない人だからだ。一度母が伯母の家に遊びに行ったとき、伯母が急用で家を空けなくてはならなくなり、来たばかりだしすぐ戻るなら家で留守番してようかという母の申し出をきっぱりと断り、伯母の外出中は家に居させてもらえなかったこともあったほど、伯母の猜疑心は強いのだ。そんな伯母が詐欺に!?だけどやはりこの件で一番ショックだったのは誰であろう伯母自身である。お金のことよりも、自分は大丈夫だと思っていたのに騙されてしまったという事実の方がショックで、しばらくの間は話しかけるのも憚られるほどだったそうだ。自分だけは大丈夫の油断は禁物なのだな、と改めて思った。

    詐欺だけじゃない。これは防犯に対しても言えることだろう。空き巣とか強盗とかって、うちには無関係だと思う人、意外と多いと思う。だけどそういう被害に遭う人の全員が、自分だけは大丈夫、そう思っていた人なのだ。だからこそ鍵だって安全なものを選びたい。今まで大丈夫だったからと言ってこれからも大丈夫とは言えないのが、今の物騒な世の中なのだから。

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