• 私たちの生活に深く関わり、なくてはならないもの、それが鍵です。常に肌身離さず携帯し、ひとつの小さな鍵に自宅の安全や車の施錠に始動を頼っており、もしそれが無かったら今の生活は成り立たなくなるほど、私たちにとってとても大切で身近なものですよね。
    では、そんな身近な鍵がどんな金属成分で作られているかは、ご存知でしょうか。身近だからこそ意外と知られていないことではないかと思います。多くの人は「知らない」と答えるか、もしくは「ステンレス」や「鉄」と答えてしまいそうですね。答えは「真鍮」。銅と亜鉛の合金で、それなりの強度があるにも関わらず加工が簡単な金属です。また、錆びにくかったり滑りがいいという特徴もあるので、まさに鍵に打ってつけの素材であることがうかがえます。強度があるだけだと加工が難しく、現代の鍵のように複雑な加工が行えません。すぐに錆びてしまうようなものでは、雨の中では使うのを躊躇ったり、普段から湿気対策が必要になってしまいますから手軽さに欠けます。それらを満たしているとしても、滑りが良くないと鍵穴に挿した時に引っかかったりと、うまく抜き差しができません。そういった点を全てクリアしてくれるのが真鍮で、その真鍮を使って作られているからこそ今の鍵があるとも言えるでしょう。
    もし真鍮がこの世に無かったら、鍵はどうなっていたのでしょうね。いまだに重たい鉄を使った大掛かりなものだったりして、家屋はまだしも引き出しや金庫、車の鍵などには使えなかったかもしれません。身近な物のことって、私たちは意外と知らないことだらけです。鍵についても理解を深めることで、何かあった時の対処や鍵そのものの特徴を考えながら使うことができるのでしょうね。

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